2006年4月2日

音楽劇
「幸福な王子」上演
小野としこも出演


「子どもたちに素敵な舞台経験をさせてあげましょう」と、演技、歌、バレエ、などを指導されている方々がいます。
それが、とてもBIGな方たちなの。 宝塚歌劇団で13年半もの間、月組トップスターの座に君臨した古城都さん、同じく「タカラジェンヌ」としてヅカファンを熱狂させた飛翔ひかるさん、のお二人が、 三島市 内に「Miyako‘sカンパニー三島スタジオ」を開設、舞台演技者の養成と指導に当たっておられます。   古城都さんは、子どもたちの育成と生涯教育に貢献することを目的に、2005年1月、「NPO夢の階実行委員会」を立ち上げ、会長に就任、このたびは、第1回チャリティー公演として、三島市民文化会館大ホールで音楽劇「幸福な王子」の上演となりました。



オスカー・ワイルド原作のこの作品は、貧しく、恵まれない人びと、でも健気に生きている人びとを見つけた、美しい銅像の王子様が、我が身の宝石を削って与えようと、つばめに託するのです。
宝石を貰った貧しい人びとにはやがて幸せが訪れるのですが、運搬役だったツバメは、南の国へ行きそびれて寒さに倒れ、王子様もまた、命を失ってしまうのです。
自己犠牲愛の決定版とも言うべきこの有名な童話を、歌あり、踊りあり、バレエありの音楽劇としたのは中山真弓さん、飛翔ひかるさんの本名です。
主として県東部に在住する5歳から70歳代の約50名に、数人のゲストが加わり出演。老若男女、集いて、週2回の練習に励んだのです。  
公演は、4月の1日ソワレ、2日マチネーの2回、大勢のお客様に見ていただきました。
先ず、子どもたちの上手いこと! 「生まれつきの役者じゃわい」と思ったほどですが、やはり先生方のご指導の賜物ですよね。


次に感心したのは30代から40代のお母さんたち、とてもキレイな人たちで、踊ったり歌ったり、何役にも挑戦、生き生きハツラツとステージを楽しんでいましたよ。
第3話の主役のサラを演じた元新国劇の女優石川まさかさんの達者な演技には 会場からたくさんの拍手が沸きました。
医者役の菊地勝男さんの安定した演技も良かったですね。
観客のお目当ては、元タカラジェンヌの歌?それに美しい舞台姿。すらりとした容姿に、皆さんうっとりしていました。
プロと全くの素人のコラボは大成功、チームワークはばっちり!
とてもいい雰囲気でした。

実は私も出演いたしました。
リンド婦人と言う名の貴婦人役。出番は2回、セリフは3つ。
1回は子どものスリに財布をすられるところ。
もう1回は、主役のサラをつかまえて、子どものドレスを仕立てもらう交渉をするという役どころ。時間にして両方で2分弱。出演時間が短いというのは難しいですよね。瞬間に、存在理由をわかってもらわなければならないのですから。
お稽古は最後の4回しかお付き合いできず、申し訳ございませんでした。
演技者として貴重な体験をしましたが、判ったことは、役作りにおいて、表現の方法は幾らでもあるということ、運動会のマスゲームではないから毎日違う表現をしたかったのですが、他の方が混乱すると困るのでやめました。

さて、この公演は、子どもたちにどんな成長をもたらしたでしょう。楽しみですね。

子どもたちは、集団の中で、あれこれ自分のするべきことは何かと考えながら行動していました。
気働きが出来るようになることは大きな収穫ですよね。
将来的に見て、大きな財産になると思います。
皆様、是非、このような公演に足を運んで、応援していただきたいと思います。
「夢の階」の取組、そして次回作に期待いたします。